しずくの日記 

読書記録や日々のあれこれ

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

三浦英之「牙 アフリカゾウの密猟組織を追って」

2019年5月小学館発行。 朝日新聞の記者が、アフリカゾウの牙(象牙)をめぐる密猟組織の実態に迫ったルポルタージュ。 第25回小学館のノンフィクション大賞受賞作。 象牙は「サバンナのダイヤモンド」と呼ばれ、1㌔約20万円(取材時)で闇取引されているとい…

小川哲「地図と拳」

2022年6月集英社発行 第168回直木賞受賞作。 640項に及ぶ大作。 帯には「日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説」とある。小川哲さんはSF作家なのか。 題名の「地図…

青梅の季節

「玉英」という聞き慣れない品種の青梅を市場で見つけた。 リンゴ酢と氷砂糖で漬けてみた。 ガラス瓶の中で氷砂糖がカラカラと音をたて、涼やかだ。 梅雨が明ける頃に味見しよう。

高知東生「土竜」

2023年1月30日光文社刊 俳優・高知東生の小説デビュー作。 6編の短編からなる本作は、自身をモデルにした主人公の出生の秘密、ヤクザの父、自死した母、薬物による逮捕までが綴られている。 「本当に自分で書いたのか? ハハハ、読んでいただいた方、ほぼ全…